PTSDは、メンタル的な病になるので、やはり一般的なメンタル的な病と同様に治療が難しいとされることも多い病気になります。
そんな治療の難しいPTSDですが、アメリカでは何年も前からその治療法として動画が活用されていると言います。
実際、どのように活用されているのでしょうか?
VR映像で近い映像に慣らしていく
アメリカでは、もう何年も前からVR映像をPTSDの治療に活用しています。
PTSDには、その原因となる出来事が必ずあります。
その出来事を受け入れて、乗り越えていくというのが根本的な解決策になるわけですが、それがなかなか出来ないから、治療がなかなか難しかったりするのがPTSDになります。
でも、そこでVR映像を活用したらどうなるでしょうか?VR映像を利用して、そのPTSDの原因となった出来事に近いものを見せてあげるのです。
すると、少しずつその景色にも慣れていくことが出来るようになるでしょう。
そうして次第にそれを受け入れることが出来るようになったりするのです。
記憶というのはいつの間にか悪い方に悪い方に脚色されがちですが、こうして改めて映像を見せてあげて、それは実はそこまでひどいものではなかったと思えるようになれば、乗り越える事も出来るようになるでしょう。
こういう映像の活用の仕方は、実に効果的でしょう。
VR映像は日常生活の映像を見せることにも使われている
そんな風に効果的なVR映像ですが、さすがにアメリカは映像制作の先端を行っているだけのことはあります。
もっと他の使われ方もしているのです。
それが、ごくごく日常的な風景を見せたりすることに使われるという使われ方です。
たとえば有名な観光地であったり、綺麗な景色であったり、そういうところを患者さんに見せているのです。
でもなぜそういうところを見せているのでしょうか?
それは、それらを見せることによって、患者さんの心に落ち着きを与える為です。
やはりPTSDの人は、いつまたフラッシュバックがおこったりするか怖くなることもあるでしょうから、なかなかそういうところに出かけることは出来ないでしょう。
でもそういうところに出かけることは、一つの現実逃避になり、心に安らぎを与えます。それが出来ないと、いつまでも心にひっかかりを抱えていることになり、なかなかPTSDは改善されていかないでしょう。
VR映像を活用すれば、まるで自分がそこにいるかのように感じることが出来るので、その問題は解決します。なので、こういう使い方も実に効果的な使い方だと言えるのです。
日本でも徐々に増え始めたVR
ここ1年くらいで、日本でも様々なシーンでVRが活用されることが増えてきました。
ゲームだけではなく、なんてことない広告などにもVRが活用されることが増えてきています。
ということは当然日本の医療の世界でもそうしたVRの活用は活発になっていくでしょう。
実際にアメリカでは効果的に活用されていて、さらに効果も出ているわけなのですから、これから日本で増えていかない理由もないのです。
