医療と映像の関連性は、ここ数年でどんどん深くなってきています。
そしてそれは海外ではさらに言えることです。
たとえばイギリスでは、面白い形で効果的に映像が使われていたりします。
ライブストリーミング×VRで後進の育成を
イギリスでは、ガン手術においてVRが活用された例があります。
もちろんものにもよるのでしょうが、ガン手術というのはやはり難しいものでしょう。
そんな風に難しいものだからこそ、あまり経験がない医師はそうそう経験出来ないものになるはずです。
でも、経験をしないといつまでも成長出来ない。社会にはえてしてそういう矛盾が起こりがちですが、医療の世界も例外ではありません。
そんな矛盾を解決していくために、イギリスではガン手術にVRが用いられたのです。
つまり、ガン手術の現場にカメラを入れて、その手術の映像をライブストリーミングで配信して、多くの若手に擬似的に手術を経験させたのです。
そうすれば擬似的に手術を経験できるので、経験不足は次第に改善していくでしょう。
さらに、そのライブストリーミングはVR映像なので、経験度はかなり高いです。
VRというのは仮想現実というくらいにリアルなものになります。
つまり、その映像とあわせて実際に手を動かすことで、ただただ映像をみて勉強することに比べて、はるかに高い経験を積むことが出来るようになるのです。
ただただ映像を見て勉強するだけでも、かなりの勉強になることは間違いないでしょう。
実際に日本でもそうして手術の映像を見ることが出来ることは少なくないでしょう。
しかし、それをより経験度の高いVRで見られるというのはまだないのではないでしょうか?その点やはりイギリスは進んでいると言えます。
VR映像なので、細かいところまで学べる
こんな風にライブストリーミングでガンの手術映像をVRで見ることが出来るというのは、何も執刀医の技術を学べるから良いというだけの話ではありません。
VRの特徴として、360度見渡すことが出来るという特徴があります。
つまり、手術中の他の人の動きや、ものの配置などを学ぶことが出来るようになるのです。
手術においては、もちろん執刀医の腕が良いことは間違いなく大切なことになります。
でも、他の人の動きも当然大切ですし、より手術が円滑に進むようにものを配置するという点も重要なことになるでしょう。
VR映像でガン手術を見ることによって、そのあたりの細かいことも学ぶことが出来るようになるのです。
しかもそれは院内以外にも配信されていた
しかもそのガン手術のライブVR映像というのは、そのイギリスの病院内にだけ配信されていたものではないのです。
そうではなく、もっと広範囲に、つまり全世界に向けて配信されていたのです。
だから世界中の医療従事者がソレを見て学ぶこと、経験をすることが出来たのです。
そうして世界中の医療従事者が経験を積んでいけば、間違いなく医療はもっと発達していくでしょう。
そんなことを考えてそうしているのですから、欧米の医療が進んでいるのもうなずける話です。
