ここ数年、日本では色々な業界で動画が活用されています。そしてそれは当然介護業界でも同じことです。特に介護業界の場合は、効果的な活用方法がいくつもあるので、ここではその一部を紹介します。
教育の為の映像を作成する
まずはやはり、教育の為の映像の作成というのが、効果的でしょう。
介護業界というのは、身体を使う業界だと言えます。
なので、なにかを教える際には、実際に身体と身体を使って、こういう風に身体を使うのだということを教えていかないとなりません。
しかし、実際にはいちいち丁寧に教える時間が無かったり、或いは教える為の人材がいなかったりして、上手く教えられないということもあるでしょう。
でも教えられる方にしてみたら、文章やイラスト、あるいは口頭だけで説明されても上手く理解できず、正しく動くことが出来ないのも当然です。
そこで、映像の出番なのです。
映像があれば、「ここに腕を入れる」とか「ここに体重をかける」とか、介護の為の身体の使い方を正確に説明することが出来ます。
映像ならば一度撮影したり、アニメーションを制作したりすれば、出演者も必要ありませんし、いちいち色々細かく説明する必要も省けます。
だから、多少人材難でも正確に教育していくことが出来るようになるのです。
家族向けの映像を作成する
介護において、家族の存在というのはすごく大切でしょう。
それは、介護される側にとっても大切なものになりますし、被介護者を持つ家族にとっても大切なものだと言えます。
しかし、被介護者を持つ家族も、それぞれ自分の家庭がある方も多いでしょうし、そうそう被介護者につきっきりになるわけにはいきません。
だからどうしても大切な家族の存在感が希薄になりがちになるのが、介護の難点でした。
でも、そこに映像があればどうでしょうか?
たとえば介護中の映像を撮影し編集し送ってあげれば、撮影される方も家族の存在を感じることができますし、その映像を見る、被介護者を家族に持つ方も、その映像を見て家族の存在を近くに感じることが出来るでしょう。
そしてそれは、家族の存在をお互いに感じさせるということだけではなく、被介護者の家族を持つ方に安心感を与えることにもつながるでしょう。
普段どんな感じで過ごしているのかが分かるわけですから、そうして安心感を感じるのも当然なのです。
介護施設自体のアピール映像を制作する
介護施設は、世の中にたくさんあります。
最近では被介護者の増加に伴い、介護施設が足りなくなっているという話も聞きますが、今の日本人の年齢別の人口分布を見ても、高齢者が圧倒的に多いことは明らかで、これからますます介護施設が必要になることはわかりきっています。
ということは、これから介護施設が増えてくるということも想像に難くないでしょう。
そうして介護施設が増えた時に大切になるのは、自分たちの介護施設をいかにアピールできるかというところです。
介護施設に入れる方だって、少しでも良いところ、少しでも安心できるところに入れたいと思うはずですから、なんのアピールもない状態では、選ばれない可能性は高いです。
しかしそれでは存続も危うくなるかもしれません。
そうならないようにするために、映像を介護施設のアピールに使うのです。
たとえば、一人一人の介護士の短いインタビュー動画をホームページに載せていくだけでも、どんな気持ちで介護をしているのかが分かるようになるので安心感に繋がり、他の介護施設と大きく差別化することが出来るでしょう。
介護業界では、このようにいろいろなシーンで映像を活用できるので、これから映像を用いるところもすごく増えてくるのではないでしょうか。
